【 豊賀】
蔵名:高沢酒造
小布施の銘酒・豊賀(とよか)
北信州に位置する小布施町に、ご夫婦2人で蔵を構える「高沢酒造」が在ります。
杜氏である「高沢賀代子」氏が醸す【豊賀】は、まさに北信州らしい酒米のふくよかな旨味と奥深さをしっかり感じられ、豊かな香りを存分に愉しめる日本酒です。
この蔵の面白いのは、高精白(酒米の磨き率が高いこと)だけに拘らないということ。酒米の持つ旨みと香りを活かすのは、高精白だけではないということなんです。
精米歩合70%の「豊賀・中取り無濾過純米生原酒」を飲んでいただければその理由がわかります。
豊賀の入荷・在庫状況については、TOPページにてご確認ください。
【 幻舞】
蔵名:酒千蔵野
幻舞(げんぶ)は長野市の南、現在の川中島地区に1540年に蔵を開いた日本で5番目に古い酒蔵、酒千蔵野(旧・千野酒造)にて醸されます。
非常に入手困難な銘柄として周知されている幻舞ですが、「杜氏・千野麻里子」氏が醸す酒のその美味さは、一口含めば忘れられないその美味さに喜びすら覚えます。
特本系の酒向は全体的に【芳醇&やや辛口】の傾向が多めですが、純米系になるとほんのり甘やかで緩やかな口当たりです。
*現在、幻舞の予約及びお取り置き等は一切受け付けておりません。またWEB店でも販売していますが、入荷数が少ないためメールやお電話にてお問い合わせいただきましてもお受けすることは出来ません。
幻舞の入荷・在庫状況はTOPページにてご確認ください。
◆ 地酒の日本酒選びについて ◆
地酒とはその土地の文化の塊だと私達は考えております。
信州の食に合わせるように醸された酒・・・それが地酒です。
長野県は東西に120mk、南北に至っては210kmにもなる全国でも4番目に大きい県です。
当然、北信州と南信州では文化や食も異なりますし、それに準じて日本酒の酒向も異なります。
その違いを愉しむのも、そして普段嗜んでいる日本酒と比べてみるのも各地方の地酒の愉しみ方かと思います。
◆ 日本酒の辛口・甘口について ◆
日本酒の辛口や甘口の判断指標とされているものに【日本酒度」を目安にされている方が多いと思います。
しかし単純にこの数値のみで全ての日本酒に辛口や甘口を当てはめることは出来ません。
もちろん大凡の目安としてはいいのですが、実はこの他にも酒向を判断するには様々な要素があります。
一般的に日本酒度がプラス(+)は辛口、マイナス (ー)は甘口と言われていますが、
プラスなのに甘口、マイナスなのに辛口という実は反対の日本酒も存在します。
また実際にご来店いただくお客様の多くが『辛口が好き』と言われるのですが、
色々とお話を伺うと実は甘口を好んでいることも少なくないのです。
ご旅行にお出かけになられた際は固定観念囚われず、是非ともその土地の風土、文化の銘酒を堪能していただければと思います。
長野県はワインの銘醸地です
日本ワイン(国産ワインと日本ワインは違います。下段参照)と言えば、長野県のお隣である山梨県と連想される方が多いのではないでしょうか。
もちろん山梨県は今でもワインの醸造量生産は全国一を誇ります。
しかし実はここ数年、長野県も台頭してきているのです。
これには気候変化などの影響も大きいのですが、それ以外にもワイン造りにおいて長野県の気候、標高、空気の乾燥度、そしてワイン用葡萄の生産地として長野県がとても適しているからなのです。
それに先駆け長野県では2002年に全国一早く【原産地呼称制度】を導入し、信州ブランドとして各品目に品質の向上・維持・内容の明確さなどのガイドラインを設定していす。
そして2021年、長野県原産地呼称管理制度・ワイン委員会が国税局に申請し、全国で初めて日本酒とワインの2種同時GI指定を受けます。
これが今各地で導入されている【GI=Geographical Indication】です。
そしても冒頭にお伝えした「日本ワイン」と「国産ワイン」は別物ということについてお話しします。
「国産ワイン」という響きが一見純日本産と思われがちですが、簡単に言うと実は、製造過程の一部が日本国内であれば国産ワインと名乗れます。
「日本ワイン」はそれとは違い原料である葡萄はもちろん、栽培地から醸造所、また品名によっては醸造所から収穫される場所などに及ぶ決まり事があります。
つまり「日本ワイン」と名乗るにはいくつもの厳しい条件をクリアすることが必要なのです。
もちろん当店で取り扱うワインは「日本ワイン」ですのでご安心ください。
当店では信州が生み出す素晴らしいWineをご紹介できるよう、常に専任の担当が管理しております。
信州はウイスキーの銘醸地
「世界5大ウイスキー」ご存知ですか?
恐らく真っ先に思いつくのがスコッチウイスキー。
そして、バーボンとかシングルモルトという名称も思いつく方もいるのではないでしょうか?
実は半分正解で半分間違いです。
ウイスキーの呼称や、産地を名乗るためには厳密な決まりがあります。バーボンやカスク、またシングルモルトなどは製造方法や使用原料によって与えられる呼称で、スコッチウイスキーとはイギリスのスコットランドで製造されたウイスキーのことです。
そして「世界5大ウイスキー」とは製造産地を表したウイスキーで、
「スコッチウイスキー」「アメリカンウイスキー」「カナダウイスキー」「アイリッシュウイスキー」そして「ジャパニーズウイスキー」の5つと言われています。
日本のウイスキー創成期は日本のウイスキーなど世界からは相手にされなかったであろうことは容易に想像がつきますし、その製法や原料の扱いについても未熟だったことでしょう。
しかしそこは日本人の職人気質。
某連ドラですっかり有名になった「竹鶴政孝」・「鳥居信治郎」・そして「岩井喜一郎」がいたことが今のジャパニーズウイスキーの土台を築き上げたことは言うまでもなく、今では国内に限らず多くの海外の方がジャパニーズウイスキーを買い求めているということからも、その品質の高さは国内外に知られるところとなりました。
そしてここ信州(長野県)は素晴らしいウイスキーの銘醸地でもあります。
中央アルプス・駒ヶ岳山麓に位置する「マルスウイスキー駒ヶ岳蒸留所」や、あの世界一のウイスキーとして世界中が絶賛した「KAVALAN」ウイスキーのマスターブレンダーだった「イアン・チャン(張郁嵐)」氏を、軽井沢蒸留酒製造の副社長として迎え、新たに蒸留所を新設する地に選ばれたのが長野県小諸市。
実はまだまだ注目株の蒸留所がありまして・・・それはまた次回のお話として。
今宵はジャパニーズウイスキーで至高の時間を過ごしてみてはいかがでしょう。